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住宅の地震対策、耐震・制震・免震の違いは?

阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震。鳥取も西部・中部地震と全国各地で大きな地震が起こっています。

先月の福島・宮城の地震…テレビから流れた緊急地震速報の音にビクッとしました。東日本大震災から10年、まだこんな地震がくるのですね。南海トラフ地震や首都直下地震など、これから先も大きな地震があるといわれていて、改めて日本が地震大国であることを実感してしまいました。住宅の地震対策に関する関心はさらに高まっています。現在の住宅の地震対策についてお話したいと思います。

地震対策の種類

現在の日本の住宅の地震対策には、耐震・制震・免震の3種類があります。この違いはなんでしょうか。

耐震とは

耐震とは、地震に対して耐えしのぐための補強を行うことです。家の強度を上げて地震に耐えられる強い構造にするという考え方です。建築基準法では耐震基準が定められています。大きな地震が起こるたびに損傷を受けた建物を検証し、耐震基準が改正されてきました。

制震とは

制震とは、地震の揺れを分散させることや、揺れ動く力を吸収するような補強を行い、揺れを制御することです。建物内部にゴム素材により伸び縮みする「ダンパー」などの部材を組み込み、地震や台風などによる揺れを吸収するという考え方です。耐震と違い地震の揺れそのものが抑えられるため、建物の損壊・倒壊、また家具などの転倒などの被害も軽減する効果が期待されます。

<制震ダンパー(中央黒い部分)>

免震とは

地震が起きた際に、建物と土地を特殊なゴムなどを使い、揺れる力を遮断します。建物の基礎と建物の間に免震装置を設置し、地面からの揺れを建物に伝えにくくするという考え方です。建物の揺れそのものを大幅に軽減させるため、揺れによる建物の損傷や家具の転倒などによる被害を防ぐことが可能です。

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耐震・制震・免震のメリット、費用の違い

耐震・制震・免震のメリット・デメリットを比較してみます。

メリット デメリット
耐震
  • コストが安い
  • 地盤の制限がない
  • どの業者でも対応可能
  • 耐震等級による地震保険の割引制度あり
  • 地震の揺れは建物に伝わる
  • 家具転倒などは防げない
  • 繰り返しの地震に弱い
制震
  • 揺れ自体を軽減
  • 繰り返しの地震に強い
  • 家具転倒などを防げる
  • 免震より低コスト
  • 追加費用がかかる
  • 全ての業者が取り扱っているのではない
免震
  • 揺れ自体を軽減
  • 繰り返しの地震に強い
  • 家具転倒などを防げる
  • コストが高い
  • 取り扱い業者が少ない
  • メンテナンスが必要

地震に対する強さの違いは、

免震 〉 制震 〉 耐震

となり、免震が一番効果が高くなります。

費用の違いは、

免震 〉 制震 〉 耐震

という順番になります。参考までに実際の価格は、以下のような感じです。

  • 免震……200万円~
  • 制震……20万~50万円程度
  • 耐震……新築なら本体価格に含まれる(法律で一定の耐震強度にすることが定められているため)。耐震補強は1棟150万円~

コストをかければかけるほど効果が高くなりますが、住みやすい家やこだわりには優先度がありますし、いくらでもコストをかけられる、というわけではありませんので、ご相談に応じて対策を講じることになります。

まとめ

地震対策でよく耳にする、「耐震」「制震」「免震」の違いは

  • 耐震 …… 建物を強くする
  • 制震 …… 揺れを吸収する
  • 免震 …… 揺れを伝えにくくする

耐震・制震・免震構造の違いをご理解いただけましたでしょうか?

「耐震」は日本の住宅のほとんどが行っており、よく知られています。最も効果が高いのは免震といわれていますが、コストも高いのが現状です。住宅で地震対策をお考えなら、新築住宅では高い耐震性能をもたせ制震をプラス。既存の住宅には、耐震補強や制震ダンパー追加などを組み合わせることが、コストを抑えつつ安心安全な家を作る方法ではないでしょうか。
これから家づくりをご検討いただく方は、ぜひ参考にして下さい。

シンコーホームでは家族が安心・安全に暮らせる家に取り組んでいます。地震対策について気になった方は、ぜひ一度お話を聞きにいらして下さい。
お待ちしております。

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また、鳥取周辺で新築やリフォーム・リノベーションをご検討中の方に、地震対策に関する資料「意外に地震に強い木造建築」を含めた家づくりに役立つ冊子をお送りしています。ご興味をお持ちの方は、お気軽にご請求ください。

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