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断熱性能を表すUA(ユーエー)値、C値って何?どうやって計測するの?

2022年7月9日

お家を計画される時、みなさん「快適さ」を考えられます。

誰もが、冬暖かく夏涼しい、暑さ寒さのストレスから解放されていつも快適に過ごしたいものです。室内でつくった温かい暖気や冷たい冷気できるだけ逃がさない、快適な温度を保つことができるお家を造るためには、 断熱・気密・換気 が必要です。
近頃よく目にする UA(ユーエー)値、C値 は、建物全体の断熱性能、気密性能を表す指標ですが、お客様とのお話の中で「何のことかよくわからない」ということをよく聞きます。

色々なお家の性能を比較検討し、どの会社に依頼するか?どんな工法で建てるのか?などの判断基準のひとつになるUA(ユーエー)値、C値。
今回は省エネ性能でよく見かけるこれらの数値について解説します。

「UA値」ってどういう数値?

UA値は「外皮平均熱貫流率」のことで、建物全体の断熱性能を表す指標です。分かりやすくいうと、「 どのくらい熱量が家の外に逃げやすいのか 」を表す数値です。

UA値は、住宅の室内から「床(基礎)・壁(外壁)・天井(屋根)・開口部(窓)」などを通して、外部に逃げる熱量を外皮全体で平均した数値です。この 値が小さければ小さいほど断熱性能が高い ということになります。

実際にどの数値が基準になるのかは、国土交通省で省エネ基準の指標を示しています。この指標は、住んでいる地域によって大きく8つの地域に分かれており、住んでいる地域区分によって数値が分かれています。南北に長い日本は、同じ季節でも地域ごとに気候の違いがあり、基準とするUA値もその地域の気候にあったものにする必要があるためです。

<UA値(外皮平均熱貫流率)の基準値>

地域区分 1 2 3 4 5 6 7 8
W/(m2・K) 0.46 0.46 0.56 0.75 0.87 0.87 0.87
地域区分 W/(m2・K)
1 0.46
2 0.46
3 0.56
4 0.75
5 0.87
6 0.87
7 0.87
8

この数値が省エネルギーの一つの目安になります。例えば鳥取市は6地域(一部5地域あり)に分類されており、UA値は0.87以下にすると一定の省エネルギー基準に該当することになります。

「Q値」ってなに?

UA値と同じように聞くQ値とはなんでしょうか。
Q値は「熱損失係数」のことを表します。UA値と同様に断熱性能を表す数値で、「 どのくらい熱が逃げにくい家なのか 」を表す数値です。UA値と同じで 数値が小さいほど断熱性が高い ということになります。

UA値が床、壁、天井、窓などの外皮面積を元に計算するのに対し、Q値は建物の延床面積を元に計算します。また、UA値は換気による熱損失は含みませんが、Q値は換気による熱損失も含みます。
以前は断熱性能を表すのにQ値が使われていましたが、2013年に改正された省エネ基準からはUA値が使われるようになり、今ではQ値よりもUA値を使っている会社が多くなっています。

「C値」は何を表してる?

C値は住宅の気密性能を示す数値です。その家の大きさ(面積)に対して、 どのくらいの面積の隙間が存在するのか(すきま相当面積) を表した数値です。 数値が小さいほど気密性が高く なります。

2009年の改正省エネ法によりC値の項目が削除されたため、現在では基準値はありませんが、以前は北海道と東北の一部地域で2.0、その他の地域では5.0とされていて、それ以下なら高気密住宅といわれていました。しかし世界では、カナダ0.9、スウェーデン0.6~0.7以下など、厳しい基準を採用している国も少なくありません。

重要なC値

国の基準にないC値ですが、重要な性能数値です。
C値は実際に建設された建物内で、専門の気密測定試験機を使って行います。一般的には気密施工を終了した段階で計測します。

C値はなぜ必要なのでしょうか?

気密性能を表すC値は、国の基準になくてもなぜ計測されているのでしょうか?それは、気密性能が高いと次のようなメリットがあるためです。

  • 断熱性が高まる
    気密性が高いと室内外の空気が出たり入ったりしないので、外気の影響を受けづらくなり、室内温度を長く保てる。快適な室温が外に逃げないので、冷暖房効率もアップして光熱費を抑えられ、省エネルギーで部屋を快適にする。
  • 結露の発生を防ぐ
    結露は室内の温度差で発生するため、高気密で断熱性が高まれば結露の発生も防ぐことができる。夏場、冬場に室内と室外を行ったり来たりする湿気は、壁内で結露をおこし構造材にダメージを与えてしまうため、家の腐敗を防ぐためには、家のすき間を可能な限り少なくすることが必要。
  • 砂埃や花粉が侵入しない
    大陸から流れてくる黄砂やPM2.5、一年を通して飛散する花粉など、健康被害の原因になる有害物質。これらは粒子が細かいため、ドアや窓を閉め切っているだけでは防ぎきれず、一定以上の気密性の高さが必要となる。
  • 効果的な換気ができる
    近年では住宅の24時間換気の換気システム設置が義務付けられています。
    高気密住宅は隙間がなく無駄な空気の出入りがないからこそ、快適な室温を保ちながら計画的かつ効果的に換気が可能。

この他に、隙間のない家を実現するには、高い技術力と広い知識が必要になります。
技術力が低いと高性能の材料を使っても施工精度が低くなり隙間の大きな家になってしまいます。また、必要な知識がなければ気密性の高い家づくりが実現しません。

隙間のない家づくりには、依頼する会社選びも重要なカギになります。家づくりの依頼先を探す際には、断熱・気密性能に関する知識・技術があるか?もしっかりチェックしましょう。

シンコーホームでは、断熱性・気密性にこだわるお客様のご要望にお応えするため、C値1.0を基準とした「スーパーウォール工法」をお勧めしています。

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