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赤ちゃんに優しい家。自然素材住宅ってなあに?

2021年4月24日

お家を建てたいと考えている方は、皆さん、どのような家にしようか色々情報収集をされています。その中で、「木の床にしたい」「できるだけ木を使いたい」「塗り壁がいい」など、自然素材を使いたいという方が多くいらっしゃいます。特に、小さい赤ちゃんが過ごす環境として気になる方も多いのではないでしょうか。
情報化社会の今、選択肢が限りなくある中で、自然素材の家を希望される方が多いのは何故なのでしょう。そもそも自然素材住宅とはどういう住宅なのでしょうか?

今回のブログでは、自然素材住宅とは何か?自然素材のメリットは?などの疑問をお持ちの方に、自然素材住宅について詳しくお話したいと思います。

自然素材の家とは

「自然素材の家」には明確な定義はありませんが、化学物質を含む素材を避けて、無垢の木や珪藻土などの左官業、石材や和紙など自然の素材を使った家のことを指します。自然素材を積極的に用いた家、漆喰、珪藻土、天然リノリウム、無垢材、セルロースファイバーなどの素材を使った家づくりで、仕上げの一部ビニールクロスを使っていたとしても、ほとんどの部分に自然素材を採用していれば「自然素材の家」と言えるでしょう。

自然素材の特徴

自然素材の家のイメージは人によって色々です。

昨今、自然の素材が特に注目されている理由には、シックハウス症候群やアレルギーなどを引き起こすホルムアルデヒドなどの化学物質を含まない、ということが挙げられています。

そして自然素材の素材感。例えば無垢の木材なら、柔らかな雰囲気で、肌ざわりもよくてさらりとしています。赤ちゃんが寝転ぶ床に自然素材をとお考えの方も多くいらっしゃいます。

既製品の合板フローリングは夏場など湿度の高い季節は素足ではぺたぺたした吸い付くような感触に、冬場はヒヤっとした冷たさが足裏に感じることがあります。

自然素材ならではの温かい風合いや色が楽しめる、湿度の調節や消臭などの機能を期待できることも人気の理由です。

また、自然由来の素材は、人に優しいだけでなく自然と調和し環境にも優しいことがあげられます。例えば、将来、家の建替えで壊すことになった時、自然の素材なら焼却したときも有害な物質を出すことなく自然に還すことができるため、「エコ」ということがいえます。
このように自然素材の家が注目されるのは、化学物質を含まないということだけではなく、家族が快適に暮らせるさまざま特性を持つためです。そして、住めば住むほど愛着がわき、素材がなじんでくるのも自然素材の人気のひとつです。

自然素材にはどんなものがある?

無垢材 「自然素材の家」の中心になるのはやはり木材。構造部分、床や壁などに無垢材が使われます。無垢材とは原木を使いやすい大きさにした天然の材木です。
漆喰 消石灰(水酸化カルシウム)という石灰石を主原料とした塗り壁材。
石灰石はサンゴ礁がルーツ。この消石灰に糊やスサ(壁土になぜて、ひび割れを防ぐつなぎとする材料。わらすさ、紙すさ、麻すさなどの種類がある)を加えて練ったものが漆喰です。
珪藻土 珪藻土は珪藻という植物性プランクトンの死んだ殻の化石からなる土のこと。耐火性と断熱性に優れていることから、壁用の材料として使われます。
天然リノリウム 天然リノリウムは亜麻仁油、石灰岩、コルク粉、松樹脂などが原料の素材で、主に床材に使われます。
「リノリウム」と呼ばれるものの中には、リノリウムを模した柄のビニル系床材もあるため、注意が必要です。商品名に「リノリウム調」や「リノリウム柄」とつけられているものは、主にビニル系床材になります。
セルロースファイバー 天然の木質繊維のこと。新聞紙などの古紙を利用してつくられた断熱材。様々な太さの繊維が絡み合い空気に層をつくり、一本一本の繊維の中にも自然の空気胞があるため、熱や音を伝えにくくする性質があります。

この他、和紙や和紙を使った塗り壁、珊瑚を使った塗り壁、コットンや麻、絹などの自然素材から生まれた壁紙、羊毛を使った断熱材、でんぷん糊、塗料、防蟻剤など、色々な自然素材があります。

木の種類による違い

3つに分けられる住宅用木材

家づくりに使用される木材には、大きく「構造材」「造作材」「床材」のカテゴリに分けることができます。
構造材とは、「柱」「梁や桁(けた)」「土台」など、家の骨組みにあたる部分に使用される木材。
造作材は建物内部に使用される材木のことで、一般的にはドア、クローゼットの扉、腰板、巾木、窓枠などに使用されます。
床材は名前の通り、フローリングなどの床に使用される木材のことです。

木の種類

柱や梁、土台などの構造材として用いる材木には、荷重や揺れにも負けない強度と、水分や湿気に強く、高い耐久性のあるものが必要です。日本では古くから構造部分に使われることが多いのがスギやヒノキ、最近では輸入品のベイマツやベイツガといった樹種が構造材としてよく用いられます。

ヒノキは高い強度や耐久性、美しい年輪をもち、ヒノキ特有の香りや見た目が特徴です。また、伐採後から強度が増すといわれており、その耐久性の高さから神社仏閣などの建築木材として重宝されています。

スギもヒノキ同様、日本で昔からよく使われてきた樹種です。スギは日本で最も多い木で比較的安価な価格で仕入れることができます。スギはヒノキに比べ柔らかくあらゆる部材に加工でき、構造材だけでなく造作材や建具など、幅広く使用されています。水にも強く、スギの赤身(あかみ)は古くは船の材料にも使われていました。

建築に使われるマツは多くの種類があります。カラマツは柱や梁(はり)、垂木(たるき)などのほか、床材や壁材にも使われます。主に北欧産のマツのことをパイン材と呼び、多くの種類があります。加工しやすく床材、家具、建具、家具、フローリングなどに使用されます。

この他、水回りに最適なサワラ、世界三大銘木のチーク、はっきりとした木目と淡い色合いのナラ・オーク、サクラなど多くの種類があります。

鳥取県の木材

鳥取にはマツを中心にした大山地域、日南町・日野町の新興林業地域、智頭杉として有名な東部の林業地域があります。智頭には樹齢約400年の「慶長杉」と呼ばれる人工林があり、全国的にも知られています。

*智頭杉の特長

  • 年輪が緻密で均等に詰まった木質なので、強く歪みが生じにくい
  • 中心の材色は鮮やかな淡紅色で、内装材としても優美な気品がある
  • 節のない均一で同質な木材が揃う
  • 芳香で木の香りが長く続き、気分を和らげることができる

自然素材のメリット

自然素材の特徴のひとつの素材感。無垢フローリングは「木材」そのものが呼吸をして調湿しているため、湿度が高くてもサラっとした感触です。また、冬でもヒヤっとした冷たい感じにはなりません。季節に左右されず素足でも心地よく過ごせます。また、衝撃をやわらげたり、反響音を吸収したりする効果もあります。


珪藻土や漆喰などの左官壁や紙・布クロスは素材の持つ調湿作用と清浄作用で、室内の湿度をコントロールしたり、いやな臭いを吸収してくれる機能があります。

また、内装の色を自由に採用することができることもメリットの一つでしょう。

まとめ

自然素材の家について少しは参考になりましたか?

「自然素材の家は、コストが高そう」と不安を持っている方もいらっしゃると思います。シンコーホームでは、全国の工務店同士のネットワークによって材料の共同購入を行い、コストを大幅に削減し、本物の自然素材をより安くお客様に提供することが可能になりました。
自然素材の家に興味があっても「何から調べればいいか…」と迷っていらっしゃる方は、ぜひ一度お話を聞きにいらして下さい。お待ちしています。

鳥取周辺で新築やリフォーム・リノベーションをお考えの方に、自然素材住宅に関する資料「自然素材の家を建てる前に知っておくべき10のポイント」を含めた家づくりに役立つ冊子をお送りしています。
ご興味をお持ちの方は、お気軽にご請求下さい。

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